ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.2:デビュー戦

ついにきたデビューレース。仕事の関係と緊張とで、睡眠2時間(反省)でサーキット入りでしたが、楽しみなのと不安とが混ざり合ったような感じで、眠気なんてどこかへ飛んでいってしまいました。

初日1本目。今までのもてぎの練習でインストラクターに「お前のタイムが悪いのはNEWタイヤを入れれば上がるという問題じゃない。しっかりドライビングを見つめろ」と、言われた事を意識して先ずは中古タイヤで走行開始。1本目を終えピットに戻ると、ヘアピンの走り方を指摘されました。「毎回毎回同じミスをするな」とほぼ飽きられモード。。。2本目からはアドバイスを意識して、進入のライン取りを変えたりと、良い感じに走れてる気はするのですが、タイムに反映されずトップから約3秒落ち・・・。今度は「もっと脱出を意識しろ」とのアドバイス。結局満足な走りは出来ず、タイムもイマイチ。今まで練習してきた自分の走りに不安を持ってレース本番を向かえることになりました。

レース当日 予選
昨夜は旅館に泊まったので、車に泊まった時の目覚め方とは全く違い、気分爽快!体調はばっちりです!!
受付やら車検などを済ませいざ予選です。「まだ悩むほどのレベルの走りではない楽しんでいけ」との最後のアドバイス。速い人の後ろに入ってついていこうと考え、そこを狙ってコースイン。しかし、前の方で団子状態になり、なかなか全開アタックができません。ダラダラと4,5周が過ぎ、このままではまずいと考え、いったん前の車と間隔をあけます。そして再アタック開始!と気合いを入れるも、ミスのしっぱなしでなかなかタイムが上がりません。いつの間にかもう残り1周しかできない時間になってしまいました。最後になんとか自己ベストを出し、予選終了。「かなり後方だろうなぁ」と恐る恐る結果を見ると以外に予選7番手。もっと下の方かと思っていたので本当に以外な結果でした。トップ集団についていけるポジションです。初めての予選を振り返ると、途中まで上手く走っていて「このまま上手く1周走れればタイムが出る」と思った次のコーナーでミスしたりと、メンタルの弱さがもろに出た予選でした。毎周変わるタイヤグリップの限界を常に探り、しかもミスなく走らなければいけないという、強い精神力が必要なんだと感じました。

決勝
練習し始めた時から目標にしていたデビューウィン。可能性はあると信じ、そして「応援に来てくれた人の為にも良いレースをしよう。絶対リタイヤはしない!」と自分に言い聞かせ、スタートを待ちます。
レッドシグナル点灯。消灯。レーススタート。昨夜、スタートのアドバイスを受けた通りにやったら、なんとか誰にも抜かれず逆に1台抜いて1.2コーナーをクリア。順位は6位。と思いきや3コーナーの進入でインを突かれ、7位に後退。1周目ってこんなにも密集するものなんだなと内心驚きつつも「絶対負けねー!」という気持ちが沸々と沸いてきました。
オープニングラップを7位で通過。6位の人は自分より遅いと分かっていたので早くパスしないとトップとの差が広がってしまうばかり。早く抜かなければならないと思いながら前の車を見ると、くねくねと蛇みたいに蛇行してスリップに入られるのを嫌ってます。こんなの今まで見たこと無い。。。意味有るのかな?とちょっと不思議に感じながら、2周目の5コーナーで相手のインに飛び込んで6位に。ヨッシャー!
ここからのレース展開は1、2、3位争いが激しくなる中、4、5、6位がそれを坦々と追う形に。「全然差が縮まんねー。このままだとヤバい」と思っていると3位、4位の人が次々とスピンコースアウト。ラッキー!気づけば自分は4位です。そして残り2周となる9周目のビクトリーコーナーで1、2、3、4位がほぼ固まりました。ここだと思って3位の人をアウトから抜きました。3位でコントロールラインを通過。メカニックのサインを見ると「イケイケ!」のサイン。決めてやると思いました。

ついに来たファイナルラップ。しかし、ここに来てマシンに違和感が・・・。アクセルが壊れたのかアクセルを離しても戻ったり戻らなかったりという状態に。「えっ、どーなってんの」と思ったときには後ろに抜かれ4位に後退。バックミラーには見えなかったはずの5位の姿までもが・・・。もうこうなったらゴールまでもってくれと神頼みです。そしてなんとか最終コーナーを回って4位チェッカー。

デビューウィンの目標は達成出来ませんでした。けれどトップグループに追い付き、表彰台圏内のバトルが出来た事実が、これまで2年間練習してきたことは間違っていなかったと安心したと同時に、少し自信がつきました。しかし、レースの時の自分の走りを分析しろと言われても、正直良く覚えていません。それだけ冷静さを失い、追いかける事ばかりしか考えてなかった気がします。無駄に相手を抜きにかかろうと横に出て、結局抜けずに逆に差が広がったりと、仕掛けるタイミングの難しさや、予選においてはここ1発!のタイムを出す集中力が必要だと思いました。とにかく学んだことがたくさんあったデビュー戦でした。
何より一番の収穫は、「2年間は無駄ではなかったんだ!」という不安がとれたことです。
気持ちは次の第2戦の事でいっぱいです。楽しみです。応援よろしくお願いします。



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□■ 小山圭 □■
生年月日:1984.11.1
血液型:B
出身地:福島県

2003年
FJ1600練習開始

2006年
FJ1600もてぎシリーズ参戦








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