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VOL.8:第4戦レポート

金・土曜日
今回、前回の第3戦でなんとなく掴んだコーナーリングスピードの上げ方を勉強しようとサーキット入り。ここで思わぬことが起きました。F4でトップ争いをしている安達選手がFJに乗るということで突然現れました。一緒に走れるという事ですごく楽しみになり、「負けねー!」とヤバいくらいテンションが上がってきました。
走行の1本目はほぼ同じタイムだったのですが、2本目→3本目→4本目となるとタイム差が広がり「さすが!」と思いました。僕も負けじとコーナーリングスピードを上げようとしても上手く姿勢が作れず、アクセルONも遅れてしまいます。2本目はブレーキコントロールやステア操作をもっと丁寧にと自分のドライビングを見直し、3本目、4本目はFJをやってきて始めてのピットインしてのセッティング変更を行いました。「はずしてタイムが落ちたらどうしよう」と不安がありましたが、タイムが上がりいい感じだと思いました。しかし、より新しいタイヤに履き替えた途端、タイムが落ちてしまいました。原因が分からないまま1日が終了です。

土曜日は、そのタイムが落ちた原因が分からないまま1本目を走行。「クルマはどうだ?」とインストラクターに聞かれても答えられず沈黙が続き、次の走行につなげる事ができません。今の自分に明らかに足りないのはセッティング能力です。「マシンについて聞かれても答えられないのはダメだ」と怒られたので、次の課題は自分の運転に自信を持ってはっきりとマシンの状態を伝えたいと思います。言葉ではうまく伝えられないので車載カメラでドライビングを見てもらうと「ふつう」としか言ってもらえません。良くもなく、悪くもない「ふつう」という言葉が嫌いな自分にとって、またメラメラと燃えてきました。「いい」と言わせてやる!と気合はバッチリです。こんな感じでセッティングを上手く進められないまま本番を向かえる事となりました。

予選
スリップストリームを使わず単独でタイムを出すことがカッコイイと思っていた自分に「スリップを使うのもテクニックだ」と一声かけられ考え直しての予選となりました。予選で上位にいけば表彰台が見えてきます。なんとしてでも上位獲得が必要です。コースインしてまず単独で走っていきます。大きなミスもなく「これはいいだろ」と思ってもなかなかタイムが上がりません。そして一旦アタックを止め、速い人を探します。「おっ、きた!」と狙っていた選手がきた瞬間アクセル全開。背後にピタリと付きました。心の中で予選上位、絶対上位と必死で追いかけていきました。「どうだ??」とフィニッシュラインを通過。手応えはありました。今季最上位グリッド3位を獲得。表彰台が見えてきました。

決勝
「トップ集団についていけ、そうすればいける」とインストラクターや皆に言われ気合が入りました。いざレーススタート。スタート時、一瞬ホイルスピンを起こし少し出遅れたと思いました。思った通り4位に抜かれ、オープニングラップを4位で通過。ここから必死でトップ集団に追いついていき、チャンスを待ちます。レース中盤、1-2-3位が争ったおかげで自分を含めた4台がぶつかる寸前のテールトゥノーズ状態になりました。隙を見て一瞬2位になったと思ったら4位に戻ったりと「これぞレース」って感じです。ストレートからのブレーキングでもコースギリギリ縁石に乗ってのブレーキングです。「オリャー!!!」と声を出さないとやってられません。タイヤの左側はもう少しでグラベル、右側は争う相手のタイヤに接触寸前の状態にはたまらないものを感じました。

終盤、3位走行中の人がコースアウト、これで3位にアップです。残り2周。後ろとの差は約2秒です。次は2位だと思い走っていきます。しかし、バックミラーでどんどん迫ってくる4位に気を取られ、ペースが上がっていきません。ファイナルラップ突入、もう4位との差がまったくありません。そしてあとゴールまで半分というところで抜かれてしまいチェッカー・・・また4位です。今回の4位はものすごくダサい展開の4位です。最悪です。敗因は、終盤の気持ちの持ち方だと思います。3位走行中、「次は2位だ」と言う気持ちはあったものの、迫ってくる4位を意識しすぎて慎重になりすぎたのかもしれません。いつもなら周を重ねる毎にブレーキングポイントをどんどん詰めて冒険をするのですが、この2周だけは失敗を恐れてそれをしませんでした。ラスト2周は攻めの気持ちを忘れていた様に思います。レーサーとして失格だと思いました。レースが終わって時間が経つに連れ、自分をぶん殴りたくなりました。サポーターや期待してくれた方、チームの方に本当に謝りたいです。申し訳ないです。しかし、今回で最終戦への気持ちと心構えはできました。

今シーズンを振り返ると、開幕戦では「レース中は落ち着かなければならない」という気持ちを、第2戦は「何が何でも暴れるクルマをコントロールしてラインに乗せる」という気持ち、第3戦は「追いついてやる」という攻めの気持ちを学び、今回はレーサー失格の気持ちを学びました。この今まで学んだ気持ちを忘れずに最終戦ビシッと決めます。かなり低い可能性ですが、シリーズチャンピオンの可能性は残っています。それを考えるといつまでも後悔はしてられません。

見といてください、小山圭の走りを!!



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□■ 小山圭 □■
生年月日:1984.11.1
血液型:B
出身地:福島県

2003年
FJ1600練習開始

2006年
FJ1600もてぎシリーズ参戦








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