ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.30:環境の大切さ

レースを開始するときの環境は非常に大事な要素だ。

場合によっては個人の能力よりも大きくその人の結果に影響をもたらす事もある。たとえば、非常に素晴らしい素質を持っている人でも、最初は知識が無いのは当たり前で、レース活動を通じて経験を積みテクニックを蓄積して行くのだが、この時点で間違った事を教えられては良い結果を望む事は出来ない。または、非常に大きく場合によっては取り返しのつかない失敗に繋がる。一度ついた癖を直すのは非常に大変な事で、最初から正しい操作や正しい知識を身につけなくては只でさえ成功することが難しいスポーツの世界ではたった最初の一歩の間違えで後戻り出来なくなる事さえ在るのだ。自分の全てをかけてやっと成功する可能性が出てくるプロの世界なのだから、遠回りは致命的だ。
これからレースを開始しようとする人は慎重に環境を考慮しなくてはならない。

ZAP SPEEDにも毎年他のチームからの移籍希望者が訪れる。昨年の富士シリーズチャンピオンの関健太郎選手やもてぎシリーズランキング4位の小野口選手、東北シリーズで活躍中の加藤与哉選手・竹ヶ原義彦選手、筑波シリーズで活躍中の佐藤雄介選手等も他のチームから移籍してきた。自分の車両を購入してメンテナンス依頼してきた小野口選手・佐藤選手以外はオーディションからやり直してもらった。
彼らの場合は指導の仕方の違いはあれど、少なくとも運転の基本的な事に関して間違った指導をしていたチームからの移籍ではないので現在それぞれに伸びているし成績も収められている。場合によっては隣の芝生が青く見えた程度の理由での移籍だったのかもしれない。しかし、もっと実績の少ない別の入り口(別のチーム)でレース活動を開始した多くの移籍ドライバーが矯正に苦しんでいたり、レースそのものの取り組み方等で考え方を変えることに戸惑っている事も事実だ。

このコラムは一般の皆さんが読む為解りやすくテクニックを例として上げたが、最初の一歩のつまづきでもっと深刻な影響をもたらすのがレースに関しての捉え方や取り組み方の部分だ。先ほど実名であげた移籍ドライバーの全員がテクニックよりもスポンサー獲得の為の営業や企画書作りに苦労をしている。彼らが移籍までの数ヶ月から数年間取り組んでこなかったのに対してZAP SPEEDのチームメイト(=ライバル)はレースを始めた時から学習し努力してきている。この差はステップアップの確率に如実に反映される結果となる。

また、フィジカルトレーニングもZAP SPEEDではチーム員になったときから各自の体力を測定し、個別のメニューを与えることによってそれぞれが自分に必要な体力を補うためのトレーニングに取り組む。数ヶ月毎にメニューを刷新して各段階での体力に合ったメニューに書き換える。プロのドライバーを目指すのならばプロアスリートとしてのフィジカルを備えていなくてはならないのは当たり前のことでは無いでしょうか?これも、移籍組はかなりの遅れを見せ、移籍後にトレーニングを開始しても、トレーニングを同様に継続しているライバル達に追いつくのは非常に難しい事になる。
確かにFJ-1600程度で在れば普通の体力が在れば運転には問題が無い。しかし、息切れした状態で舵角の1度の誤差を出さない運転が出来るか?たとえばマラソンをやって息切れした状態で綺麗な字が書ける人は居ない様に、息切れした状態で完璧な運転を継続出来ないという事だ。だから息切れしない迄の体力を身につける事が成績に繋がるし、もしも上のクラスのテストのチャンスが巡ってきた場合、その時点からトレーニングを開始しても遅い。人間の体が一度や二度のトレーニングで変わる訳では無いのだから。

あまりに、最初のチームで聞いていた事と異なる事が合った場合、そして真実がどちらか解った場合よく泣き言を言う者も居るが、私は自分以外を責めてはいけないと言う。どちらも間違えでは無く、新しい理論を用いているか古い理論を用いているかの違いも在れば、サーキット走行がレース屋の仕事で営業活動やフィジカルトレーニングはドライバーが自分でやることだという考えが間違っている訳でも無いのだから。
よく調べて入り口を選ばなかった自分が一番いけないのだと言う事にしている。

では、何を基準にしたら解りやすいのか?
レーシングチームは先頭でチェッカーを受けることを目指すのは当然なのだから、やはり戦績を注視する事が総合的な判断基準になるのでは無いでしょうか?レーシングチーム=成績を目指す、成績が出ている=良い内容ということだろう。何か足りなくては成績は出ないし、上のクラスまで目を通せば基本に忠実なことを教えているか手っ取り早くそのカテゴリーだけで使えるコツみたいなモノを教えているのかが解る。
自分でサーキットやガレージを見に行ってレース出場率も考えた方が良い。練習期間が短いということは効率良い指導をしている事になる。ステップアップ率も考慮に入れよう。ステップアップの前例の無いチームは何が悪いのか・・・?

とにかく、開始段階の選択はその後の成功に大きく左右する大きな選択になる事をお忘れ無く。



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□■ 笹川健志 □■
マネージメントディレクター。チーム運営に手腕を振るう。自分がレースするはずだったのが、いつの間にかレースを目指す若い連中の面倒を見る事に…。内間監督と供に「一蓮托生」理想のチーム創りを目指します。 理想のチーム作りと言うのは皆さんの理想をかなえること。「自分達の時代にもあったら良かったのに!」っていうチームを創る事。 チームが徐々に理想に近づいてゆくのが生き甲斐です。







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