ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.49:FJ1600
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FJ1600の歴史が幕を閉じようとしている。

1980年から28年の長きに渡り日本のフォーミュラレースの入門クラスとして多くのドライバーを育成して来た。
片山右京氏、太田哲也氏、田中実氏、野田英樹氏、服部尚貴氏、和田久氏、金石勝智氏、西垣内正義氏など、FJ1600でチャンピオンを獲得しその後トップカテゴリーにステップアップして行ったドライバーも多数輩出している伝統あるカテゴリーだ。
この他にもFJ1600でタイトルは獲得出来なかったが、その後トップカテゴリーにステップアップして行ったドライバーも居るし、小暮卓史選手や石浦宏明選手の様にFJ1600でフォーミュラの基礎を学び、数レースで上のクラスにステップアップしていったドライバーも居る。

日本のフォーミュラレースの入門カテゴリーとして、如何にFJ1600が基礎練習に重要な位置を占めていたかが分かると思う。


しかし、28年間もの長い期間富士重工業株式会社(スバル)がエンジンの提供を行ってくれていたが、エンジンの生産が終了してから長期間が経過しており、レースでの使用に耐えうるエンジンの確保が徐々に困難になってきている事や、欠品パーツも出てきている事から、S-FJ(スーパーFJ)に後継を託し遂に選手権レースから外れる事となった。

ZAP SPEEDでは早い時期から旧来からのFJ1600と、新カテゴリーであるS-FJの両方を手がけS-FJの積極的な導入等、普及の為に多大な投資も行い日本の入門カテゴリーのスムーズな移行に尽力した。その甲斐あって、S-FJではシリーズ発足から初代チャンピオンを獲得、昨年は森下陽介選手により2年連続でチャンピオンを獲得した。

来年度FJ1600はJAFの地方選手権から外れる事になるのだが、ここに来て非公認の草レースとしてFJ1600のレースを開催しようという意向のグループも居るようだと言うことを耳にした。数年前から近未来にFJ1600が終わることが分かっていたのに、S-FJに入れ替える投資をせず、もう欠品部品がある旧型のマシンを使うと言うのである。

既にエンジンやミッションパーツに欠品部品があるという事は、次の走行でエンジンが壊れ直せないという可能性もあるのに、選手権が外れたからといってノンタイトルのシリーズを行うというのは無責任では無いだろうか?
その様なレースがあれば知識の無い初心者は「安い」というだけの理由でFJ1600の中古マシンを買ったり、レンタルの契約をしてしまうのでは無いだろうか?
欠品パーツが在ることを認識し、趣味として走らせるのなら理解も出来るが、シリーズ化されたレースの開催や、年契約のレンタルは余りに無責任で何時トラブルが起きても不思議では無いと思う。



【たった一走行で修理不能になる可能性も有る】


事を説明する責任を果たしているかどうか?


このコラムの読者には、今後FJ1600を購入したり、レンタル契約をする場合には充分注意して欲しいと思う。



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□■ 笹川健志 □■
マネージメントディレクター。チーム運営に手腕を振るう。自分がレースするはずだったのが、いつの間にかレースを目指す若い連中の面倒を見る事に…。内間監督と供に「一蓮托生」理想のチーム創りを目指します。 理想のチーム作りと言うのは皆さんの理想をかなえること。「自分達の時代にもあったら良かったのに!」っていうチームを創る事。 チームが徐々に理想に近づいてゆくのが生き甲斐です。







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