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VOL.2:もてぎシリーズ・第2戦

5月の爽やかな新緑に包まれたツインリンクもてぎで14〜16日にもてぎシリーズ第2戦が行われました。開幕戦では雨の中で独走して優勝する事ができたので今回も連勝を目指します。

5月14日(金)、15日(土)
爽快に晴れ渡った朝の道をもてぎへと車を急がせます。新緑のカーテンのマイナスイオンを全身に浴びながらもてぎに到着。森林浴で回復した僕は早くも走る気満々です。気分上々で走り始めた1本目、序盤でいきなりショートカットコーナーでコースオフ!ショートカットコーナーは結構な高速コーナーでコースオフした時もの凄い恐怖心に襲われ一気にテンションダウンしてしまいました。その後恐怖心からなかなかアクセルを踏み込むことが出来ず1日目は平凡なタイムのまま終わってしまいました。 つくづくレースはメンタルだな、と思いました。
2日目、前日にタイムの出てるドライバーと一緒に走り自分との違いを観察しながら走ってみると自分の方が速いコーナーと遅いコーナーがハッキリしてきました。自分の遅い所を修正し、セッティングも調整しながら走りを詰めていき最後にはなかなかのタイムが出て本番に向けて良い形でフリー走行を締め括ることができました。

5月16日(日)
レース当日興奮していたのか6時前に起きる予定が4時30分頃に目が覚めてしまいました。外からは雨の降る音が聞こえてきます。雨は開幕戦でも勝つことができた得意なコンディションです。思わずよだれが・・。イヤイヤ、笑顔が(笑)こぼれます。
準備をしてサーキットに行き先ずはメカニックと予選のセッティングの打ち合せをします。雨は強く降ったり弱くなったり気まぐれな感じでしたが僕はヘビーウェット(雨の量が多い時用)のセッティングでいくことにしました。しかし予選開始直前になって雨がかなり弱くなってきました。でもすぐ強くなると予想してそのままのセットで予選スタート。
出だしの数周はなかなか良いかんじだったのですがまったく雨が強くなる気配はなく路面の水の量は減っていくばかり。目一杯プッシュするもなかなかタイムが上がらず決定打がでないまま予選終了。
まぁ6、7番手ぐらいかな。っと思ったのも束の間。なんと今季ワーストの予選13番手という結果になってしまいました。とにかくここからの追い上げを心に誓い決勝に臨みます。


時間がたつにつれてだんだん雨が強くなってきました。いよいよ決勝です。フォーメーションラップでタイヤをガンガン暖めます。そうして1周してる間にかなりやれそうな手応えを感じました。とにかく後は抜くしかない状況です。
レッドシグナルが消灯していざスタート。
なかなか悪くないスタートで前の車の横に並んだ瞬間水しぶきて視界がゼロに。辺りは一面真っ白で今自分が走っている場所も、それどころかブレーキングポイントが何処かもわからない。前の車がどこにいるのかもわからない。
これはヤバイ・・・。
周りが減速し始めたのでつられてブレーキ。そこでチラッと景色が見えたらいつもブレーキを踏むかなり手前の景色が見えたのでもう1回アクセルを踏み込み前へ出ます。この状況でアクセルを踏むのにはかなり勇気がいりましたが気合いで行ったお陰で一気に3台程抜く事に成功しました。その後どんどん抜きにいきたいところだったのですが前を走る大西選手(ZAP)もなかなか良さそうなペースで走っていて、大西選手も前の車を抜きあぐねている様子で僕もなかなか抜きにいく事ができません。

少々焦り始めてきた5週目、大西選手が前のドライバーに仕掛けるため130Rのコーナーイン側いっぱいまでハンドルを切り込んだ瞬間大西選手の右フロントタイヤが水溜まりに乗ってしまい、今まで見たこともないようなスピードでグリーン上に飛んで行きました。130Rは雨でも140Km/h〜150Km/hは多分でていると思います。思わず『大西!カムバ〜ック!』と叫ぶのと同時に身の恐怖を感じながらも前の車を追います。幸い大西選手の車はほぼ無傷でした。もてぎのセーフティゾーンの広さに感謝です。
話はレースに戻り、前の車よりこっちの方が完全にペースは良いのですが悪い視界の為なかなか仕掛けられません。しかしそんな事は言ってられません!なんとか気合いでブレーキ勝負に持ち込んでいきます。そうすると意外と抜けるものだということがわかってきました。
その後はとにかく気合いで前に出てなんとか6位フィニッシュ。

シリーズを考えると6位でも後からこのポイントが効いてきます。そういう事を考えると最後まで諦めずにアグレッシブに攻め続けてポイントを取れた事は良く出来たと思います。しかし決勝では一番速く走れる自信があっただけに予選大失敗した事はとても悔しくてたまりません。しかし今回のレースは今までやったどのレースよりも学ぶ事が多かったと思います。この経験によって自分の幅も広がったと思うのでうまく今後に繋げたいと思います。

今回のレースでポイント差はほとんど無くなってしまいましたがより強くなった自分を信じて次戦は優勝を狙います!



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□■ 安達元気 □■
生年月日:1983.3.10
血液型:RH+O

2003年
FJ1600東北シリーズランキング5位
2004年
FJ1600東北・もてぎシリーズ参戦








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