ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.7:もてぎシリーズ第4戦

FJ1600もてぎシリーズ第四戦は、ツインリンクもてぎ東コースでの開催。台風も接近しており天気予報でも不安定な空模様となっている中のウィークエンドとなった。

9/24 レース前日 練習日
朝から雨がずっと降り続きやむ気配無し。まったくもって天気予報通りである。初のウェットコンディションレースとなりそうな明日の本番に備え、ウェットコンディションでのマシンフィーリングになれることと、滑りやすい路面にあわせたセットの変更を行う。雨の方はそれほどひどく降っている訳ではないが、路面の方は走行している間中変化が無くびしょ濡れ。ドライコンディションと比較して特にブレーキの踏み方を工夫しないと簡単にロックしてしまうので、より効果的なブレーキングを探しながらいろいろと試行錯誤する。走行が終わってから再度天気予報を見てみたが、やはり明日の降水確率は90%、こりゃ完全にレインレースだなあ、と思いながらサーキットを後にする。

9/25 レース当日
予選
朝7時にサーキット入り。天気はやはり雨、とはいうもののそんなに激しいわけではない。今日開催されるレースはロードスター、シビック、Swift、F-Suzuki Kei、F-Suzuki隼、ときてFJ1600は6番目、予選開始は10時である。シビックの予選が終わるあたりから雨がやみ、その後の予選での走行車両でレコードラインがどんどん乾いて来てFJ1600予選開始頃にはなんと、レコードラインはドライに!ライン以外はハーフウェットという状況にまで来た。
マシンの方も予選直前にドライタイヤに交換して予選に挑むことになった。さすがに路面コンディションが微妙だと、予選のコースイン時にいつも繰り広げられていた先陣争いもなく、これまでの3戦では見られなかったようなゆっくりとしたコースインになった。




1周目はコース状況を確認しながらタイヤを暖めていくが路面は予想以上に乾いている。が、ショートカット出口の一番アクセルを踏みきっていきたいところやS字カーブ進入などが微妙に濡れていて若干滑る。完全ドライとは言えない中でどんどんペースをあげていくと計測4周目、ショートカット2つめの左コーナー進入でリアがスライド。立て直しを図るもスライド量が多くスピン、なんとダートにまで飛び出しスタックし脱出できなくなってしまった。今のところタイムも出てないし路面が乾いていくのでタイムは後半に伸びるはず。オフィシャルの方がダートから救出してくれるまでの間ものすごく焦る。なんとかダートから救出してもらい渾身の予選アタックを再開するものの残り時間は少なく、そこから2周、タイヤが暖まった位でチェッカー、今期最低の8番手で予選を終える。フルコースより抜きどころの少ない東コース、、、これはマズイ!


決勝

予選が終了してからも雨が降ることはなく、午後3時からの決勝では完全に路面が乾いた状態でのスタートとなった。改めてスターティンググリッドにマシンをつけてみると前には随分たくさんマシンが並んでいる。もちろん抜かなければならないライバルたちである。コントロールポストよりグリーンフラッグが提示されフォーメーションラップスタート。隊列のど真ん中なのでペースをコントロールすることもできないが、普段の性格通りマイペースにタイヤを温めてスタートでのジャンプアップを狙う。




スタート5秒前ボードが提示され、シグナルに集中、、、レッド消灯と同時にクラッチミート!予想より路面ミューが高く少し回転数が落ちてしまったがまあまあのスタートがきれた。が、他車の動き出しも良い!アクセルを穴のあくくらい踏みつけて加速していくと前車がシフトミスなのか一瞬加速が鈍ったのでインから横に並びかける。もちろんレース最中、前車もラインを明けてくれるわけではないのでイン側の芝生にはみ出さんばかりの端っこを走りながら1コーナーに侵入。かなりのインベタラインなのでコーナーの侵入スピードは極端に落とさざるを得ない。結局コーナー侵入で2台抜く事ができたが、一番外側から大回りして曲がったもう一台に立ち上がりで抜かれてしまった。ほかに横を向いてダートに飛び出す栗原宗之選手が見えたので、結局ポジションは二つアップだ。
さあ、後は前に行くためプッシュプッシュである。前を見るとトップ2台が先行していて3位以下がダンゴの状態、かなりの接近戦で序盤周回を重ねるうち、5コーナーやv字コーナーで前車のスピンが相次ぎ、なんとか3位集団のトップに出ることができた。プレッシャーはかけ続けるものだな、ということを実感する。さて、集団トップに立ったところで改めて状況を見てみるとトップ集団までは結構間隔が空いてしまっている上、後方にはぴったりとついてくるマシンが2台、というのが序盤を終えての展開。中盤、ペースを上げつつも後ろのマシンが抜きに来るのにも警戒しつつ走り続けること数周、前方との間隔は詰まっているような気はするもののほんのわずか、なかなか追いつけない。そうこうするうち、後ろにぴったりつけていた藤原選手にショートカットでのミスをつかれ5コーナーでインを差され抜かれてしまった。すぐ追撃を開始したものの、今度はV字コーナーの侵入で姿勢を乱した藤原選手を警戒してラインを変えつつ少し早めにブレーキングしたところさらに東選手にインに飛び込まれてしまった。その後懸命に抜き返しを図るものの前車のペースにはまってしまいなかなか抜きに行けない。一度だけ90度コーナーでインに飛び込み抜いたものの、ラインを乱したまま侵入したショートカットでの速度が上がらず抜き返され、結局4位でのチェッカーとなった。(上位でのスピンもあったため)


茂木シリーズも第4戦を終え、残すは最終戦のみとなった。JAFシリーズポイントの方は今回のレース結果を経て、依然として私がトップ、同点で丸木選手が並んでいる。が、3位の藤原選手、4位の栗原選手まで最終戦で優勝すれば、シリーズタイトルも手に入るという僅差、最終戦「勝ったもの勝ち」という状況である。最終戦は文字どおり、勝たなければ負け!応援していただいている皆様のためにもドライビング、レース運び、環境作り等すべてを見直して11/27日、茂木シリーズ最終戦に臨みたいと思います。



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■ 熊谷徹 □■
生年月日:1974.8.26
血液型:RH+O

2004年
FJ1600東北・もてぎシリーズ参戦
2005年
FJ1600もてぎシリーズ参戦








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