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VOL.6:日本一決定戦レポート

22日からの大雪で開催も心配された日本一決定戦。何とか雪も溶け、25日は快晴のもとFJ1600の卒業レース、2005 FJ1600 KING OF KINGSが開催されました。

レース進行内容
1.予選は15分間の計測でA・B・Cの3グループに分かれて行われる。
2.第1レグ:各グループ10周のレース。
(チャンピオンはシードにより第2レグから出走)
3.第2レグ:第1レグ各グループの上位から、Aグループ・Bグループの2グループへ振分けられ12周のレース。
ファイナル:A・Bグループの上位10台ずつと第2レグ敗者復活レースの上位10台の計30台が出走し、15周のレースで行われます。

8時00分。私の組のAグループ予選開始。(15分、出走台数20台)
朝の冷え切った状態の路面。タイヤを出来る限り早い段階で温め、常にアタックし続ける事で終盤でのタイム短縮に大きく差が出ます。予選開始時間が迫り気合を入れてマシンへ乗り込みスタンバイ。


予選スタート。ニュータイヤである事と路面温度が低い為、タイヤに熱が入り難くい状態でした。そんな中、他の選手より早くアタックをかける事が出来、1位の座を明け渡す事無く予選終盤まで行きました。ラストアタックは前車と距離を置いてクリアな状態で走ることが出来、ファイナルラップでベストタイムを更に縮める事に成功し、2位の選手に0.4秒差をつけての予選Aグループ終了となりました。
予選を終え、アクセルを踏み込んだ時の吹け上がりが悪くなってきたのが気になり、エンジンの調整をして、第2レグへ望みます。

第1レグの決勝は東北シリーズチャンピオンのため免除となり、第2レグからのレース参加となります。私が記録した54.945がA・B・Cの3グループ中トップタイムだったので、第2レグを1番グリッドからの出走が決定しました。

13時00分。第2レグ決勝(12LAPS、出走台数30台)
鈴鹿のストレートは下り坂。初めてブレーキを踏みながらのスタートを経験しました。マシンの左側のタイヤをニュータイヤへ変更。フォーメーションラップでタイヤの皮を剥き、熱を入れた状態でグリッドへ着きました。

レッドライト消灯でスタート。1コーナーをトップのまま入る事が出来ました。2位の選手はストレートが速い為、S字区間で突き放しにかかりました。1周目に自信がある私は、攻め込んでいきストレートへ戻ってきた時には約1秒の差をつくる事ができました。離れていたのでストレートで抜かれる事も無く、そのまま周回を重ねて行きました。しかし、油断は出来ないので攻め続けました。周回を重ねるに連れて、エンジンの調子が落ちていき、各コーナーで半クラを使いながらエンジン回転数を上げていきまた。
結果的に1位で第2レグを通過し、ファステストラップもマークする事が出来ました。
エンジンのオーバーホール時期を倍以上過ぎている為、パワーダウンを余儀なくされました。なんとか決勝レースを持ち応えてくれる事を祈るばかりです。

15時53分。ファイナルレース(15LAPS、出走台数30台)

遂に最後のレースがきた。「今日の流れのまま優勝を掴む」弟と互いのレースの健闘を祈り、マシンに乗り込みました。ストレートは日が傾き、日陰になっていました。夕方になり、コース全体の路面温度も低くなり、滑りやすい状況。鈴鹿の東コースは1コーナー以外で抜く事は非常に難しいコースです。その為、フォーメーションラップでのタイヤ・ブレーキの熱入れが重要な鍵となります。

いよいよコースイン。グリッドへマシンをつけ、監督・メカさん・応援に来てくれたチームメイト達と優勝を誓う握手を交わし、フォーメーションラップの開始を迎えました。タイヤ・ブレーキの熱入れに専念し、グリッドへ。

レッドライトが消灯し、最後のスタート。30台のマシンが1コーナーへ流れ込みました。前半から常に攻め込み、最終コーナーまでに突き放しを図りました。ストレートに戻ってきた時に、距離的に何とかストレート区間は守り切れる!と思っていました。
しかし、1コーナー手前で、2番手に抜かれてしまいました。最終コーナーの立ち上がりスピードを上げ、接近戦のままストレートへ。立ち上がりスピードが速かった私は、ストレート中間で並ぶもクラッシュ発生の為に追い越し禁止。S字コーナー3個目進入でアウトへ行った瞬間を狙いインに飛び込み再びトップを奪うも、ストレートへ戻った時に、2台に抜かれ3位へ。ストレートで抜かれ続ける為、2番手の後ろでスリップを使うもエンジンが伸びず、5位に。非常に厳しい展開を繰り返しています。S字4個目のインへ飛び込み、4位の最終ラインを厳しくさせる狙いでしたが、ぶつけられてスピン状態。「こんな所で終わるわけにはいかない」体が反応し、アクセルを踏みこみました。ストレートから、前車に張り付きながら1コーナーへ。の繰り返しでした。
最終コーナーを抜けた時に、2位がスピン。回避するドライバー達の中を上手くすり抜け3位へ。ゴールラインで並びかけるも0.03秒差で抜けず3位チェッカー。

悔しい思いもありましたが、出来る限りの精一杯の走りをしました。エンジンも何とか走り切ってくれた事に感謝。今年の中で一番辛かったですが、とても勉強になり楽しかったレースでした。

御協力を下さいました方々に、心から御礼申し上げます。優勝こそ出来ませんでしたが、一年の締め括りを表彰台で飾る事ができました。本当にありがとうございました。来年の活動へ向け、新たな課題を持ち頑張って行きますので、これからも変わらぬ御支援・ご声援のほど宜しくお願い致します。


「夢を与えるドライバー」を目指して頑張って参ります。ありがとうございました。



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□■ 栗原正之 □■
生年月日:1982.12.15
血液型:RH+O

2004年
FJ1600スポット参戦
日本一決定戦参戦

HPhttp://www.masa-mune.net







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