ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.14:シェイクダウン

先日、待ちに待ったスーパーFJの初走行をしてきました。この日は今年ボクが使うスーパーFJマシンWEST07Jのシェイクダウンをしてきました。

ウイング付きのドグミッションと一段階レベルが上がったマシンを目にし、かなりのハイテンションで走行を待ちます。走行自体がかなり久しぶりだったので「感覚を忘れてないかなぁ?上手く走れるかなぁ?」と不安でしたが、ヘルメットを被ってマシンに乗り込んだ瞬間、スイッチON。爆発モードです!!

FJ1600と同じタイヤだからステアリングは軽いだろうと思いきや、なかなかズッシリと重たい感じです。エンジン音はかなりカッコよく、この前のオーディションで乗ったF4を思い出させます。
今回は暫定的なギヤを使用した為、ストレートスピードはFJとほぼ同じくらいでした。4速→5速までのシフトアップまでにかかる時間が長く、5速はほんの少ししか使えません。5速がもったいないです。(もっとストレートが長かったらかなり速い気がします。)
シフトダウンに関しては、FJ1600では5→3速だったところが、5→2速まで落とさなければならなくなりそうです。時間にしてほんの少しの操作の違いですが、かなり忙しくなった気がしました。リズム感が大事です。また、エンジン回転を落としすぎると取り返しのつかないくらい加速が鈍ります。アクセル全開なのにすぐエンジン回転が上がらず、ワンテンポ遅れて加速する感じです。いかに車速を保ってエンジン回転を落とさずコーナーリングするかがポイントだと思いました。コーナー出口で雑にアクセルを踏めばリアは滑るし、S字などのGの切り返しのあるコーナーでは、一瞬でもタイミングがズレるとかなりラインを外す事になります。フォーミュラカーたるもの全てシビアなものだとは思いますが、FJ1600と比べると誤魔化しが効かないと思いました。と、ファーストインプレッションでFJ1600との違いをいろいろ感じました。

シェイクダウン1本目を終え、タイムはFJ1600とほぼ同タイム。まだまだタイムを削れる要素はあります。クルマのセッティングもそうですが、一番の要因は自分です。もっとシフト操作をリズミカルにやってコーナーに入っていければ余裕が持て、マシンをもっとコントロール出来たと思います。
「クラッチを切らなくてもギヤは入る。」という事に囚われ過ぎ、何回も何回も同じ失敗して何周も無駄にしてしまいました。だったらクラッチを切って正確にシフトした方が速いだろ!という事に気付き、切り替えるべきでした。一方通行の考えではダメです。

ブレーキングに関しても、もっと縦をしっかり使ってコーナーに入っていかなければタイヤのグリップを最大限に使えません。この1日を振り返れば、シフト操作に気を取られ過ぎて自分の中の最高のブレーキングが出来ませんでした。

このシェイクダウンを通じて感じた事は、自分のこの固い頭をもっと柔らかくして、もっと幅広く物事を考えていかなければいけないんだと思いました。チームスタッフに「1周1周をもっと大事にしろ!」と言われ、ハッと我に返りました。理想を求めるのは良いことだけど、出来もしないのにそれを求めすぎてはダメだという事を学びました。「次こそは失敗した操作を決めてやる。」と意地になりすぎてました。
「1周」でやる事、感じる事はたくさんあります。「1周」は自分やスポンサー、そしてチームのこれまでの宝であり「結晶」です。これを深く自分に刻んでレースまでの残りの練習をやっていきたいと思います。これをいかに大事に出来るかが”成長のカギ”だと改めて思ったシェイクダウンでした。




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□■ 小山圭 □■
生年月日:1984.11.1
血液型:B
出身地:福島県

2003年
FJ1600練習開始

2006年
FJ1600もてぎシリーズ参戦








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