ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.17:もてぎ第2戦

7月1日もてぎシリーズ第2戦。僕にとって「リベンジ」のレースがやってきました。この2ヶ月間は第1戦の遅かった原因探求やこうすれば速いかなというイメージを繰り返し考えたり、5月にツインリンクもてぎで行われたFN、F3、FCJのレースを観に行き、上級クラスの選手の走りをずぅ〜と見てイメージを膨らませたりとリベンジに向けて頭をフル回転させてきました。
また、今回のレースまでにデータロガーを取り付けました。データロガーは、エンジン回転数、スピード、アクセル開度、ブレーキ踏力、ステアリング蛇角が全てパソコンでデータとしてみることができます。これでまた新たな発見ができそうです。
「勝とう、勝とう」と気張らず、初心に帰ってドライビングを楽しもうと気持ちを入れ替えてレースウィークを向かえます。

レース決勝当日は来れないという事で、金曜日のフリー走行を観に来てくれたサポーターに良いところを見せようとガンガン攻めて走りました。クルマを曲げる楽しさを再確認し、乗っててすごくワクワクノリノリな感じです。タイムにも表れ、トップタイムを出すことができました。しかもロガーで自分の悪い癖も見つける事が出来「もっと速く走れる!!」といい感じでレースを向かえます。


〜予選〜
前回のレースでは集団の中に埋もれてしまい、全開走行が出来ないまま予選を終了してしまいました。今回は同じ過ちは犯さないと誓い、クリアラップを取れる位置取りに意識を集中させます。しかし、思うように上手く位置を取ることができません。「このままでは前回と同じだ」と切り替え、一旦ペースを落とし、タイミングを見計らいます。そしてココだ!というところでスイッチON。全開モード!!
結果は3番手ですが、ポールの選手とは約0.9秒もぶっちぎられてしまいました。「上のクラスのFCJでコンマ9秒差だったら20番手くらいだよなぁ?これじゃぁ話にならん」とすぐに監督とデータを見てどこが悪いかを探しました。話し合っているうちに基本中の基本を指摘され、自分が情けなく思いました。同時にタイムアップの情報が目で見て分かるデータロガーは凄いなぁと改めて感じました。決勝前には小山Tシャツを着たサポーターも駆けつけてくれ、どんどんパワーが出てきました。


〜決勝〜
レーススタート。出遅れたと思いきやポールポジションの選手もスタート失敗。一つポジションを上げ、2位で1コーナーを通過。しかし、去年から言われていた”タイムの立ち上げが遅い”というのが出てしまいます。すぐさま抜かれ3位に後退。ジリジリと差を広げられてしまいます。
と、ここでクラッシュ車両回収のためセーフティカー(SC)が導入されます。初めてのパターンに少し動揺です。このおかげで広がりつつあった差がなくなり、レースは振り出しに戻ります。「リスタートでポジションアップだ」と走行中作戦を考えます。
リスタート!!アクセルのタイミングが遅れ、ポジションを上げるどころか5位に後退。しかし、さすがS-FJ!!ストレートは速い!!あっという間に2台を抜き3位に戻ります。「次は2位だ!」と追いかけますが、結局追いつくことができず3位チェッカー。初表彰台ゲットです!!

トロフィーを受け取り、悔しいけどガッツポーズ。そしてシャンパンファイト!!!
(F1のシャンパンファイトを想像していただけに、シャンパンが小さくて一瞬で終わってしまったことに少し残念・・・もっと大きければいいのになぁと内心思いました)

3位にはなりましたが、レース内容は良いとこなしのダメダメレースでした。2位の選手とはどんどん差を広げられ、ゴールしたときには5秒差。優勝には程遠い3位です。「元気がない、ブレーキングが甘い、耐久レースやってんのか・・・」と言われるほどです。自分でも自覚しています。フォーミュラとはなんなのか、常に限界走行だよなと再確認しました。


レースを終えて・・・
自分の弱点はスタート直後の1周目(立ち上げ)が遅いことです。これは昨年からずっと言われていることで、まだ直せないということは去年から成長していないということでもあります。軽く考えてた証拠です。もう一つ重大なこともあります。今回の金曜土曜のフリー走行でクルマのセットを変えてもらい走行しました。変える前と比べると1秒もタイムアップしました。にもかかわらず、なぜ速くなったかを感じれず、コメント出来ませんでした。「これじゃクルマのセッティングなんてできないよ」とかなりキツク言われました。このほかにも改善すべきことをたくさん見つけ''おみやげ''がいっぱいできました。去年からの課題を再確認し、新しいハッキリとした課題を見つけられたので、気分はかなりすっきりしています。同じことを何回も言われるのは愚か者です。自分なりに工夫してこの課題を克服したいと思います。

また、表彰台でのパフォーマンスに関しても反省しています。レースはゴールで終わりじゃない、1位から3位に入った人はどんなに悔しくても表彰台で最高のパフォーマンスをするまでがレースなんじゃないかと思いました。サポーターが見ていたんだから、もっともっと派手にやるべきだったと反省しています。悔しくても表彰台ではその悔しさを出さず、スポンサーやファンに対して最高のパフォーマンスをするのがプロレーサーかなと、同じ日に行われたF1フランスGPの3位のハミルトン選手を見て思いました。走り以外でも一つプロ意識を学んだ気がします。

第3戦までに練習し、このハッキリした課題を克服してもっともっと大きく成長して次戦を向かえます。もう同じダメだしを何回もされないよう誓います!!
そして1位表彰台で派手に暴れたいと思います。ご指導、応援宜しくお願いします。



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□■ 小山圭 □■
生年月日:1984.11.1
血液型:B
出身地:福島県

2003年
FJ1600練習開始

2006年
FJ1600もてぎシリーズ参戦








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