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VOL.41:レーシングドライバーの存在意義

ゴルフ場で刈り取られた芝からバイオエタノールを製造する新技術を、岐阜大の高見澤一裕教授(環境微生物工学)らが開発したというニュースが流れた。

今までバイオエタノールはトウモロコシやサトウキビを原料に実用化され、経済的に弱い国の食糧不足の原因を作ったとして問題視されてきたが、ゴルフ場で刈られた芝が原料ならば誰にも迷惑をかけることの無い、環境に優しい燃料となると思う。

研究の上では生ゴミからもバイオエタノールの生産が可能だと言うことで、ゴミから燃料が生産出来るなら一石二鳥の素晴らしいリサイクルとなる。


こういった潮流が今後大きくなり化石燃料に頼らないクリーンエネルギーが主流となってくれば、F-1を初めとするモータースポーツもバイオエタノールを燃料として開発され、我々が携わる入門カテゴリーに至るまで環境に優しい燃料を使い、レースそのものが技術開発の場に戻ればレースが忘れかけた、「最新テクノロジーの開発の場」という大義名分を取り戻す事が出来るだろう。


モータースポーツが目指す方向として、一刻も早くそういった方向に転換し、技術開発の場として意義のある物になれば、今行き詰まっている多くの問題が解決するのでは無いだろうか?

かつて、スペース鋼管からアルミツインチューブに、そしてアルミハニカムモノコック、カーボンモノコックへ新素材の投入によりレーシングカーが進化をしていた際、文字通り命をかけてその身を投じて開発に貢献していたレーシングドライバー達は英雄だった。

「最新の技術を競う場だったからこそ、巨額の開発費が注がれ、高価なプロトタイプは存在意義を持ち、その技術の結晶を操縦するドライバーには正確無比な高度な技術が求められる。」
本来この図式がレースの、ひいてはレーシングドライバーの存在理由だった筈だ。


レース界全体がこの構造に立ち返った時に、レーシングドライバーはかつての様に輝きを取り戻すのでは無いだろうか?



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□■ 笹川健志 □■
マネージメントディレクター。チーム運営に手腕を振るう。自分がレースするはずだったのが、いつの間にかレースを目指す若い連中の面倒を見る事に…。内間監督と供に「一蓮托生」理想のチーム創りを目指します。 理想のチーム作りと言うのは皆さんの理想をかなえること。「自分達の時代にもあったら良かったのに!」っていうチームを創る事。 チームが徐々に理想に近づいてゆくのが生き甲斐です。







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