ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.42:サーキットで

あるドライバーが走行の合間にエネルギーサプリメントを口にし、その袋の切れっ端を風に飛ばした。べつにコンビニの袋を飛ばした訳ではないから走行中に危険な事に発展するという事はないが、だからといって我々の聖地であるサーキットを汚して良いのでしょうか?

海を愛するサーファー達はビーチクリーンを頻繁に行っています。
失礼ながら、とても清掃作業とは遠いイメージという感じのガングロのサーファー達がせっせとゴミ集めをしている姿を何度も目にしましたし、波乗りを多少は嗜む自分も参加した事があります。


山はどうでしょう?

ゴミが多い事を理由に世界遺産の候補リストから富士山が外され、近年登山の愛好者が中心になって清掃活動が活発になり、一般の観光客にもゴミの持ち帰りの呼びかけなど啓蒙活動が行われました。

どちらも海や山を愛する愛好家が中心になって社会的に活動をしたのです。
『海や山は自然だから・・・サーキットはそれ自体が人工物だからそこまで気を使う必要は無い。』と言う人がいれば反論したいと思います。


筑波サーキット近くのR246の中央分離帯。草の刈り込みが行われていたが、草が刈られた後にはこの様なゴミが無数に埋もれていた。車文化の一端に生きるレース関係者はMotorizationの副産物と眺めて居てはいけない気がしてならない。
施設自体が人工物であろうが自然だろうが、人が集まる所でゴミを捨てる等モラルの問題だし、自分達が使う施設が綺麗な方が良いのではないでしょうか?

サーキットはサーキット自体で清掃を朝晩行ってくれるが、だからと言って汚して良いわけでは無いでしょう。それにプロのレーシングドライバーを目指したいと言っているドライバーがサーキットを汚すというのはあってはならないと思います。そういった人はゲストが居て成り立つんだと言うことを忘れているのだから、プロになどなれる訳が無いのでは?

自分が全てを賭けて戦うフィールドを汚して平気な人は、プロの資格は勿論、競技者としての資格が無いと思います。



舞台に唾を吐く役者

まな板に鼻くそをくっつける料理人。

そんな奴がもしも存在したらどうでしょう?
汚染米を食用に売る悪人と同じでしょう。


狭いサーキットや、狭いモータースポーツの中だけを見て、数少ないモータースポーツ関係者の顔色を伺っていても駄目。もっと広く視野を保って、他の世界と同様高いモラルを持って行かなくてはモータースポーツの発展は無いし、世界が広がらなくてはプロとして活躍出来るチャンスも増えない。ニーズが無ければギャラも多くはならない。

さらには、公害をまき散らす反社会的なスポーツだと誤解されかねない。

このスポーツの参加者が高いモラルを持って行動し、観客に呼びかけ、車社会のモラルに反映させて行き、世の運転者にまで啓蒙が出来れば・・・。



工業技術だけでは無くモラルの面でも高い目標を掲げて行き、公害の無い車社会に繋がる技術開発の先端であるとイメージ付けて行かなければ今後は活動の場を失ってしまうのではないでしょうか?



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□■ 笹川健志 □■
マネージメントディレクター。チーム運営に手腕を振るう。自分がレースするはずだったのが、いつの間にかレースを目指す若い連中の面倒を見る事に…。内間監督と供に「一蓮托生」理想のチーム創りを目指します。 理想のチーム作りと言うのは皆さんの理想をかなえること。「自分達の時代にもあったら良かったのに!」っていうチームを創る事。 チームが徐々に理想に近づいてゆくのが生き甲斐です。







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