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VOL.3:プロドライバーの真の実力

私もそうだったのですがレースを始めたころは、速ければプロになれると思っていました。皆さんもそう思っていませんか?

プロスポーツの全てはエンターテイメントとして一般の人が見て、楽しさや驚き憧れ、夢、感動などを感じ、人気が無ければ成り立ちません。 人気が有るからこそ広告としてスポンサーがついたり、興業収入が出て、そこで初めて出演料としてスターティングマネーや契約金が選手に支払われるわけです。 レースも例外では有りません。

良く使われる言葉に「走る広告塔」というのがありますね、当然マシンだけでなくドライバーにもこの言葉は当てはまります。すでにプロスポーツとして人気が有りメジャー化されている野球やJリーグなど、完全にプロが確立されているスポーツでは、 アマチュアで技術を磨くことがそのままプロへつながり、その技術が直接人気にも反映されて、多大な契約金を取れるプロになれます。しかしモータースポーツでは、レース自体の人気が低くプロの確立がなされていないため、スポーツとしては一番歪んだ部分では有りますが、 多少技術がなくても人気、知名度が高く宣伝広告塔としての価値があれば立派なプロとなりえ、有る意味では芸能人やアイドル的要素が大きなウエイトをしめるところがあります。
このことも前記したように興業であるプロの世界では当然のことで、それゆえ自分をプロモートするマネージメント力も大きなプロへの条件となるのです。

だからといってマネージメント力や知名度だけでプロになっても、 技術が無くレースで何時までたっても後方ばかりを走っていたのでは、見ていてもスポーツとして感動が無く、 そのうちスポンサーもファンも見放してしまいますよね。息のながい真のプロになるには、すばらしいドライビング技術とマネージメント力の両方を備えなければ成りません。

私個人的には人気先行型のプロより一般に余り知られていなくとも、さまざまな開発に携わっているようなドライバーには技術的にはすばらしい人が多く、プロとして多くは稼げないかも知れませんがこちらの職人肌のプロの方が好きなのですけどね。

次回もう少しマネージメントについてお話しましょう。



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□■ 内間淳 □■
チーム監督を務める。「プロフェショナルレーシングドライバーを目指して」をテーマにメンタル・フィジカル・テクニックなどあらゆる面での私の知識や考え、また感じたことなど雑談も交えてお話して行きたいと思います。他のスポーツ選手や現在走っているチーム員、また先輩方の走りを実例に挙げた辛口、独断トークありのコラムでチーム員は何時も聞かされている事柄も多いと思いますが是からドライバーを目指す人にも出来るだけ解りやすいように基本的なことから少しづつ書いていきましょう。







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