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ZAP SPEED NEWS 2003,Vol-38
http://www.zap-speed.com/
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目次
NEWS-1:FJ KING OF KINGS(日本一決定戦)結果
NEWS-2:2003年度のご報告

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★NEWS-1 : FJ KING OF KINGS(日本一決定戦)結果
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毎年シーズンエンドに行われる通称FJ日本一決定戦。
その年に各地方選手権シリーズに出場していたドライバーが一同に集まり、争われるトーナメントレースです。今年は66台のエントリーを集め、FJ日本一の名誉とF-4マシン年間無償貸与のスカラシップを争いました。

土曜日は雪に見舞われたましたが、大事な一戦だけに徐々にコースインするマシンが増えて行き、スリッピーな路面と格闘する姿が見られました。ウェットでは62-久保選手、15-遠山選手のマシンコントロールが冴えていました。

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日曜日は前日と夜間に降った雪の影響で路面が一部凍結していた為に予定が1時間程繰り下げられ、第1レグと第2レグの周回数が減算されました。A組62-久保選手、B組16-松下選手、C組45小辻選手がポールポジションを獲得それぞれ22歳,17歳,20歳と若いドライバーの元気の良さが光っていました。各シリーズのチャンピオンはシード選手となり、第2レグのトップからのスタートになります。

2003 FJ KING OF KINGS(鈴鹿・東コース)
A組予選結果 2003.12.21 晴れ/ウエット
1 62 久保 和寛 ASRT・FV2K・尾川        1.02.045
2 22 野田 勝義 IRSクイックサインズエーワン    1.03.443
3 37 林  良三 TCproプリズム制動96関口     1.03.623
4 35 仮屋 善行 ウエスト04J2度目のデビュー    1.03.808
5 12 笠江 友和 ZAP etec SK96ED 1.03.915
6 32 山下 雅之 ガレージイングランド尾川マース  1.03.922
S 55 荒木 孝徳 TA&エスポFV2Kラムズ 1.03.654(オートポリス
S 08 吉田 雄作 VW三重北ワコーズラムズ号 1.04.816(鈴鹿
S=シード選手(各地方選手権のチャンピオン)

B組予選結果 2003.12.21 晴れ/ウエット
1 16 松下 昌揮 オートバックスBPマースPFC 1.02.261
2 02 筒井 克彦 ACIDレーシングPFCマース     1.02.369
3 24 河原 晃久 T.Q鈴鹿エーワンFV2KED       1.02.732
4 27 小野口 摂 ZAP SPEED関口FV95 1.02.928
5 03 後藤優太郎 ZAP SPEED関口ED 1.02.985
6 46 遠藤 晴久 WAKO.SプロジェクトFV95 1.03.128
S 30 池田 拓 テイクファーストマラネロラムズ 1.03.294(TI
S 51 関 健太郎 ZAPなんばSKC96関口ED 1.03.649(富士
S=シード選手(各地方選手権のチャンピオン

C組予選結果 2003.12.21 晴れ/ウエット
1 45 小辻 隼人 WAKO.SプロジェクトFV2K 1.01.040
2 47 伊藤 教夫 ドロップス02藤原塾&兄弟分 1.01.415
3 23 近藤 光廣 テイク105TS戸田ラムズ 1.01.494
4 80 柴田 明彦 ウインズFINA制動栄光と大勝 1.01.571
5 42 小川 直樹 SK02レヴ関口ラムズ 1.01.643
6 73 花岡 隆弘 中日本自短エーワンEDゴードン 1.01.807
S 15 遠山 勇人 ZAP科芸専FV95尾川ED 1.02.276(東北)
S 82 水谷 大介 ウインズFINA制動来年はFT 1.03.084(茂木・筑波)
S=シード選手(各地方選手権のチャンピオン

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各シリーズチャンピオンはシード選手として第1レグを免除される為に出場しません。第1レグA組は全車ウェットタイヤを装着していましたが、B組のレースが始まる頃には各チームの判断に迷う状況となり、2台程がスリックタイヤを選択したものの、まだウェット有利な状況だったようです。C組では1/3位のマシンがスリックタイヤを選択。スタート後数周でスリックタイヤを選択したマシンのコースアウトが多数見られたが、レース終盤ではスリックタイヤが優位になり、73-花岡選手が次々と前車をパスをし順位を上げていたのが目立ちました。


第1レグ・A組決勝結果(8周) 晴れ/ウエット
1 35 仮屋 善行 ウエスト04J2度目のデビュー 8.08.019
2 32 山下 雅之 ガレージイングランド尾川マース 8.12.988
3 22 野田 勝義 IRSクイックサインズエーワン 8.13.973
4 65 桂   涼 愛をありがとう鈴鹿・DENSO 8.14.410
5 37 林  良三 TCproプリズム制動96関口 8.15.242
6 64 野中 哲也 F・R&Dリンドバーグラムズ 8.15.308
BL:62 久保 和寛 ASRT・FV2K・尾川 59.485 2/3 135.75km/h

第1レグ・B組決勝結果(8周) 晴れ/ウエット
1 16 松下 昌揮 オートバックスBPマースPFC 8.04.644
2 02 筒井 克彦 ACIDレーシングPFCマース 8.04.790
3 24 河原 晃久 T.Q鈴鹿エーワンFV2KED 8.09.836
4 27 小野口 摂 ZAP SPEED関口FV95 8.10.881
5 03 後藤優太郎 ZAP SPEED関口ED 8.11.479
6 46 遠藤 晴久 WAKO.SプロジェクトFV95 8.11.730
BL:16 松下 昌揮 オートバックスBPマースPFC 59.459 6/8 135.80km/h

第1レグ・C組決勝結果(8周) 晴れ/セミウエット
1 09 藤原  諭 ファブリカwithミストラムズ 7.59.278
2 73 花岡 隆弘 中日本自短エーワンEDゴードン 8.00.940
3 45 小辻 隼人 WAKO.SプロジェクトFV2K 8.00.995
4 47 伊藤 教夫 ドロップス02藤原塾&兄弟分 8.03.154
5 23 近藤 光廣 テイク105TS戸田ラムズ 8.04.009
6 80 柴田 明彦 ウインズFINA制動栄光と大勝 8.04.401
BL:45 小辻 隼人 WAKO.SプロジェクトFV2K 58.329 2/8 138.44km/h

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第1レグ・敗者復活決勝結果(7周) 晴れ/ドライ
1 21 太田  浩 21st関口ミストラムズFB 6.49.253
2 41 岸  良一 DOGLIFE・BFC龍美SK 6.49.957
3 99 畑  和孝 RT:キャピタルスポーツランド 6.58.418
4 07 小林 祐輔 EZUP 04J 6.58.539
5 88 吉田 宣弘 オートモービルカレッジ福岡SK 6.59.111
6 10 神戸  学 TRS122MF105関口ED 7.00.738

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第2レグには各選手権チャンピオンが登場。
A組ではTIシリーズチャンピオン池田選手と東北シリーズチャンピオンの遠山選手が序盤からテールTOノーズのバトルを見せるが、1コーナーのコースアウトによる黄旗が提示され唯一のパッシングポイントで抜くことが出来ない。2度の赤旗中断再スタートを挟むが、順位が入れ替わるのはスタートのみ。1コーナーの黄旗でレースにならなかったので、3度のスタートの集中力が勝負を分ける事となりました。

第2レグ・A組決勝結果(10周) 晴れ/ドライ 第1パート 第2パート
1 30 池田  拓 テイクファーストマラネロラムズ 2.56.271 3.49.986
2 09 藤原  諭 ファブリカwithミストラムズ 2.57.038 3.50.215
3 15 遠山 勇人 ZAP科芸専FV95尾川ED 2.56.749 3.50.498
4 55 荒木 孝徳 TA&エスポFV2Kラムズ 2.56.925 3.50.936
5 37 林  良三 TCproプリズム制動96関口 3.00.296 3.54.401
6 02 筒井 克彦 ACIDレーシングPFCマース 2.57.528 3.54.924
BL:15 遠山 勇人 ZAP科芸専FV95尾川ED 55.802 4/4 144.70km/h
※赤旗中断により、レースを2パートとした。

第2レグ・B組決勝結果(10周) 晴れ/ドライ
1 08 吉田 雄作 VW三重北ワコーズラムズ号 9.33.598
2 16 松下 昌揮 オートバックスBPマスPFC 9.34.826
3 51 関 健太郎 ZAPなんばSKC96関口ED 9.43.403
4 73 花岡 隆弘 中日本自短エーワンEDゴードン 9.43.760
5 24 河原 晃久 T.Q鈴鹿エーワンFV2KED 9.43.990
6 32 山下 雅之 ガレージイングランド尾川マース 9.44.306
BL:80 柴田 明彦 ウインズFINA制動栄光と大勝 55.138 10/10 146.45km/h

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第2レグ・敗者復活決勝結果(8周) 晴れ/ドライ
1 50 福田 詩久 YAMASETSUレーシング 7.45.386
2 88 吉田 宣弘 オートモービルカレッジ福岡SK 7.45.906
3 05 藤原  進 ファブリカNUTECミストラムズ 7.46.005
4 81 山下 正明 ウインズFINA制動 7.46.128
5 21 太田  浩 21st関口ミストラムズFB 7.46.510
6 27 小野口 摂 ZAP SPEED関口FV95 7.47.077

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FINALレースも残念ながら1コーナーに黄旗が絶えず提示され、鈴鹿東コースではパッシングポイントが無く、周回は淡々と減って行ったが、終盤15-遠山選手が2コーナーで16-松下選手にアウトから挑むがオーバースピードで膨らんだ瞬間オートポリスチャンピオンの55-荒木選手に列ばれ順位を一つ落とした。結果的に表彰台は鈴鹿勢が独占する事となり、8-吉田選手(鈴鹿シリーズチャンピオン)が2度目のFJ日本一となりました。

また、最終順位だけでは無く、予選C組のポールポジションと第1レグとFINALレースでファーステストラップを獲得したWAKO'Sプロジェクトの45-小辻選手の速さも注目に値すると思います。


2003 FJ KING OF KINGS
FINAL決勝結果(15周) 晴れ/ドライ
1 08 吉田 雄作 VW三重北ワコーズラムズ号 14.08.564
2 30 池田  拓 テイクファーストマラネロラムズ 14.08.911
3 16 松下 昌揮 オートバックスBPマースPFC 14.09.251
4 55 荒木 孝徳 TA&エスポFV2Kラムズ 14.09.566
5 15 遠山 勇人 ZAP科芸専FV95尾川ED 14.09.872
6 37 林  良三 TCproプリズム制動96関口 14.15.961
BL:45 小辻 隼人 WAKO.SプロジェクトFV2K 55.356 14/15 145.87km/h

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各地方選手権シリーズに分かれて行われるFJ-1600ですが、鈴鹿・もてぎ・筑波等大都市に近く立地するシリーズには当然多くの参加者が参加するのですが、オートポリスや東北シリーズ等地方のシリーズでもレベルの高い選手は生まれて来ることを4位の荒木選手(オートポリスチャンピオン)5位の遠山選手(東北シリーズチャンピオン)が示したと思います。また、もてぎ・筑波シリーズ参加者の最上位となった37-林選手と関東勢のトップとなった15-遠山選手は、このレースで初めて鈴鹿を走ったのですが、走り慣れた鈴鹿勢と互角の勝負を見せたました。結果は残念ながら表彰台を逃す事となりましたが、実力を充分アピール出来たのでは無いでしょうか?


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★NEWS-1 : ZAP SPEED 2003年度のご報告
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今年度は富士スピードウェイ改修前最後のシリーズとなった富士FJ-1600地方選手権シリーズで関健太郎がシリーズチャンピオンを獲得し、伝統ある富士スピードウェイの歴史に名を刻むことが出来ました。

また、遠山勇人が8年連続となる東北FJ-1600シリーズチャンピオンを獲得し、SUGOと仙台ハイランドという複数のサーキットの転戦からなる唯一のシリーズを征する事が出来ました。テクニカルな仙台ハイランドと高速なSUGOを戦い抜いてきた東北シリーズ参戦者は自然と力を付け、先日鈴鹿東コースで行われた、FJ日本一決定戦(FJ KING OF KINGS)においても遠山が関東勢最上位となり、もてぎ・筑波シリーズのドライバー以上の成績を修める形となりました。

F-4関東シリーズでは、前半切替優太がシリーズランキングのトップに立っていましたが後半逆転を許し、3位でシリーズを終えました。来年度のチャンピオン獲得を目指します。

F-TOYOTAでは、池田大祐がシリーズランキング3位に終わるものの、年間最多勝を獲得し見事F-3へのスカラシップを手にする事となりました。後半は第6戦で初優勝の後、2位を挟んで3連勝とシリーズの終わりには最も速く強いドライバーへ成長しました。

筑波・もてぎFJシリーズではチーム史上最も成績が出なかった年となりました。もてぎシリーズ発足以来一度も他に譲ることなく6年連続でチャンピオンを獲得してきましたが、今年は初めてチャンピオンを獲り逃がし、小野口摂のシリーズ3位が最上位となりました。この理由はメーカーの育成枠を考えると少しでも早くレースデビューをしたいというドライバーの増加から、練習期間を短くレースに出している為と突出して速いドライバーはFJ-1600を飛ばし、上級カテゴリーにステップアップさせている事が起因していると思います。


今年はF-3のテストを開始。各地でテストをこなし来年度のデビューする予定です。来年1月には新車ダラーラF-304がイタリアから届く予定となっており、届き次第制作〜テストとスタッフは多忙な新年となりそうです。

12月26日にはダンパーテスターがイタリアから届きます。日本ではトップク
ラスのスペックのテスターを導入し、メンテナンスレベルの向上を図ります。

以上、簡単に一年を振り返ってみましたが、「ZAPさん今年はどうしちゃったの?」なんて関係者から声をかけられた事が有りますが、終わって見れば2シリーズでチャンピオン獲得、3シリーズで3位、TOYOTA F-3スカラシップ獲得等、全てのカテゴリーでトップを争っています。

来年の体制発表は新年に行う予定ですが、チーム発足以来最大規模にして充実した体制を発表出来る予定です。

本年度もこのメールマガジンを御覧頂きまして誠にありがとう御座いました。皆さん良いお年をお迎え下さい。


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